【受注販売】NEW R STOOL

こちらのページは受注販売となります。

【納期】2~3ヶ月（2024年6月現在）


NEW R STOOL / ニュー・アール・スツール

木材の椅子の欠点は、長時間座っているとお尻が痛くなることに尽きます。
このスツールは、無垢の厚い部材から一枚一枚手間をかけて手仕事で、座面をR状に削り出しています。その座面が、人間の体重がかかるお尻をまるで掌で受け止めるかのように優しく支えるので、長時間座っても疲れにくくなっています。

座面を支える四本の脚は、座面を貫通して割り楔（クサビ）でしっかりと固定され、表面に出っ張りがないように滑らかに磨かれています。
脚は角度をもって四方に広がっているので座った際に安定感をもたらし、その脚をH形に組まれた細い三本の貫（ヌキ）が、体重がかかっても広がらないようにしっかりと繋ぎ止める構造です。

これらの部材は、スピンドルと呼ばれ、木工旋盤で時間をかけて一本ずつ丁寧に削り出されて製作されます。この技法は英国ウェールズ地方のウィンザーチェアで時間をかけて発展したものですが、NEW R STOOLの脚の形状は、ウィンザーチェアの影響を受けてアメリカ合衆国で発展したコロニアル様式の意匠をアレンジしています。

塗装は、耐水性のある水ガラスを含浸させ、植物性オイルで仕上げています。

材質は、座面は滑らかで肌の当たりが柔らかいサクラ、脚部は硬く丈夫で繊細な加工に向くカエデを使用しています。色は、草木染の技法を用いたログウッドによる黒染（三度黒）のみとなります。



【サイズ】
W450  x D280 x SH420 mm 
※あくまで目安です。表記と異なり数パーセントの個体差が出ます。

【塗装】
草木染、ガラス系塗料、植物性オイル（自然塗料）

【材種】
チェリー（米国産）
イタヤカエデ（国内産）
※製材は日本で行っています。
※天然素材のため、個体差があります。

草木染について

IFUJIの製品の多くに、木製品では珍しい草木染の技法を取り入れています。

「三度黒」は、メキシコ原産のマメ科の樹木・ログウッド（アカミノキ）の樹幹から抽出した赤系の染料を用い、黒色に染める方法です。明治期にヨーロッパ経由で日本に持ち込まれたログウッドを用いて瞬く間に広まりました。何度も染め工程を繰り返すことから「三度黒」と呼ばれます。3回では黒にはならず、IFUJIでは10回以上も染、媒染を繰り返しています。非常に手間がかかるうえに、季節によって染まり具合が異なることから、長年にわたって試行模索を繰り返してきました。どの木材も一様に黒く染めることが可能で、母材にはサクラ、カエデなど各種の材を使用しています。

「カエデ草木染」は、母材のイタヤカエデを特殊な溶液を用いて緑がかったグレイの色目に染めるIFUJI独特の技法です。安定した色目を引き出せるようになるまでに10年以上の月日を費やしてきました。木材によって染まり具合は微妙に異なりますが、イタヤカエデ特有のシルキーな光沢感と、硬質な金属系の染め色が独特です。

草木染製品は紫外線によって退色しやすいため、初期の色目を維持するためには直射日光は極力避けてください。ただ、退色する過程の色目も味わい深く、それぞれの変化を楽しんでいただけるのも魅力の一つと思います。三度黒の製品については染め直しも可能です。

■表示価格は税込です。

■オンラインショップと店頭の在庫を一緒に管理をしている為、商品がご用意できない場合がございます。予めご了承くださいませ。

■ご覧になる環境（PCのモニタやスマートフォン）などにより、実際の商品と色味が異なる場合がございます。