【受注販売】FOLDING TABLE
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25年3月31日をもち、当面のあいだ受注停止となります。
【納期】3~6ヶ月(2025年2月現在)
FOLDING TABLE / 折りたたみテーブル
古い民藝の図録に載っていた英国のテーブルに衝撃を受け、2006年に製作したのが最初です。折りたたみの斬新なメカニズムのアイデアは拝借しつつ、現在の暮らしに使いやすく、より上質な家具として存立するように、細部まで見直して製品化しました。
脚部、天板ともにすべて無垢材を使用しています。特にテーブルの天板は、無垢材を使用すると幅方向の伸び縮みが問題となります。手間をかけて作らないと後々、割れたり反ったりすることが往々にしてあります。そのため、このテーブルは「吸付桟(スイツキザン)」や「蟻桟(アリザン)」と呼ばれる伝統的な反り止め技法を用いて、木の収縮を妨げないで反りを抑えるように作っています。
また、脚部は細く長い部材のため、接合部には「通しホゾ」と「割り楔(クサビ)」を用いて強度をしっかりと確保しています。
このテーブルのもともとのオリジナルは、産業革命時代に英国でプロダクト的に作られていた製品ですが、IFUJIでは上質な素材を使用し、手仕事によって一台一台を丁寧に作ることで、オリジナルとまったく異なるテーブルに生まれ変わっていると言って過言ではありません。
可動部分には、美しい真鍮ボルトを用いて部材を連結していますが、ボルトはコインで締めたり緩めたりできるため、テーブルの折りたたみのために道具箱を持ってくる必要はありません。(ボルトの数が多いので少し大変ですが)
塗装は、水濡れを考慮し、耐水性のある水ガラスを含浸させ、仕上げています。
素材は、丈夫で重厚なナラ、黒とグレーの2種類の色目が選べる草木染のカエデ。
【サイズ】
W700 x D700 x H720 mm
(折りたたみ寸法:W700 x D180 x H1020 mm)
※あくまで目安です。表記と異なり数パーセントの個体差が出ます。
【材種】
oak:ナラ
(国内産 or 米国産 or ロシア産)
black / gray:
イタヤカエデ(国内産)
※製材は日本で行っています。
※天然素材のため、個体差があります。
【塗装】
oak:ガラス系塗料、植物性オイル(自然塗料)
black / gray:草木染、ガラス系塗料、植物性オイル(自然塗料)
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草木染について
IFUJIの製品の多くに、木製品では珍しい草木染の技法を取り入れています。
「三度黒」は、メキシコ原産のマメ科の樹木・ログウッド(アカミノキ)の樹幹から抽出した赤系の染料を用い、黒色に染める方法です。明治期にヨーロッパ経由で日本に持ち込まれたログウッドを用いて瞬く間に広まりました。何度も染め工程を繰り返すことから「三度黒」と呼ばれます。3回では黒にはならず、IFUJIでは10回以上も染、媒染を繰り返しています。非常に手間がかかるうえに、季節によって染まり具合が異なることから、長年にわたって試行模索を繰り返してきました。どの木材も一様に黒く染めることが可能で、母材にはサクラ、カエデなど各種の材を使用しています。
「カエデ草木染」は、母材のイタヤカエデを特殊な溶液を用いて緑がかったグレイの色目に染めるIFUJI独特の技法です。安定した色目を引き出せるようになるまでに10年以上の月日を費やしてきました。木材によって染まり具合は微妙に異なりますが、イタヤカエデ特有のシルキーな光沢感と、硬質な金属系の染め色が独特です。
草木染製品は紫外線によって退色しやすいため、初期の色目を維持するためには直射日光は極力避けてください。ただ、退色する過程の色目も味わい深く、それぞれの変化を楽しんでいただけるのも魅力の一つと思います。三度黒の製品については染め直しも可能です。




